タブークを歩くエコツーリスト
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3つのスマートプロジェクト

サウジアラビアで花開くエコツーリズム

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かつてサウジアラビアは産油国として知られてきましたが、未来に向けて様々なエコツーリズムの取り組みを始めています。ビジョン2030がスタート:王国の石油への依存を減らす大がかりな計画の一環として、2030年までに国内総生産の10%(現在は3%)まで観光を拡大させることを目標にしています。ビジョン2030には王国全土における持続可能性への取り組みを強化するための計画の概要が示され、これには大規模な「ギガプロジェクト」の開発や、広範囲にわたる植樹キャンペーンなどが含まれます。

「私たちは世界の一部であり、今日直面している課題や問題を抱えて生きています」サルマン・ビン・アブドゥルアジーズ国王はこのように述べ、環境や持続可能な開発における問題など、差し迫った地球規模の問題の解決策を開発する上でサウジアラビアが大きな役割を果たすことを期待しています。

サウジアラビアで現在進められているエコツーリズムの取り組みをいくつかご紹介します。

 

紅海プロジェクト

手つかずの90以上の群島があるサウジアラビアの紅海沿岸

手つかずの90以上の群島があるサウジアラビアの紅海沿岸

このラグジュアリーツーリズム開発プロジェクトは、王国の西岸とタブーク州沿岸にある90の群島で進められています。2017年にスタートしたこのギガプロジェクトは、手つかずの島々に国際観光を誘致し、最大7万人の雇用を生み出し、紅海沿岸の生態系を保護することを目的としています。The Red Sea Development Companyは、100%再生可能なエネルギーを使用し、最終的には再生可能な資源から敷地内で消費されるエネルギーを発電し、蓄えることなどを目標に掲げています。

同社のホームページには、「埋め立て地に送られる廃棄物ゼロ、100%カーボンニュートラル、使い捨てプラスチックの全面禁止などに取り組む予定です。今の時点でそのための技術がある場合は実行していきます。利用できる技術がないところでは開発を試みます。」と記載されています。

同社は紅海沿岸でのパーソナライズされた体験の提供に加え、最大のダークスカイ・リザーブ(Dark Sky Reserve)として認定を受けることを計画しています。

「中東で初めて、このユニークな認定を目指す本格的なデスティネーションとなることを発表できて光栄です。自然環境を守り、夜空の驚くような美しさを発見してもらうことが私たちの目的です。」The Red Sea Development CompanyのCEOをつとめるジョン・パガーノ氏はこのように話しています。「探検家や隊商、巡礼者たちは、何世紀にもわたって夜空を手がかりにを使ってこの地域を旅してきました。ダークスカイの認定を受けることにより、往時の旅人たちに道しるべとヒントをもたらした素晴らしい夜空を現代の旅行者たちにも眺めてもらうことができるのです。」

サウジアラビアで星を眺める
サウジアラビアで星を眺める

「何世紀にもわたって、探検家や隊商、巡礼者たちは夜空を手がかりにを使ってこの地域を旅してきました。ダークスカイの認定を受けることにより、往時の旅人たちに道しるべとヒントをもたらした素晴らしい夜空を現代の旅行者たちにも眺めてもらうことができるのです。」

今日までの成果:生物多様性を保つのための海洋空間計画調査や、30以上の環境研究が行われました。9つの島が特別保護区に指定され、コミュニティでの研修や開発が進められています。

タイムライン:フェーズ 1。5つの島と内陸部の2カ所で16のホテル(3,100の客室)の建設を完了し、2022年末までに訪問者を迎えられるようにする。プロジェクト全体は2030年までに完成の予定

 

グリーン・リヤド

ビジョン2030計画で発表されたグリーン・リヤドプロジェクトは、住民1人当たりの緑地面積を1.7平方メートルから28平方メートルに増やすことにより、大気環境を改善し、気温を下げ、健康的な生活習慣を促進することを目的としています。計画には、首都の各地に750万本の木を植えたり、プロジェクトにおける散水を新しい灌漑用水路からの再生水(廃水を減らすために設計されたもの)ですべてまかなうことなどが含まれています。

「水の消費が最小限で済み、広範囲にわたる日陰を提供することができる、首都の気候に適した木を植えることが大切です」リヤド市長のファイサル・ビン・アブドゥルアジーズ・ビン・アヤフ王子はこのように話し、商業施設の駐車場やキャンパス周辺への植林をすすめています。

今日までの成果:グリーン・リヤドをこのインタラクティブな地図でご覧ください。

タイムライン:取り組みの継続。

 

NEOMプロジェクト

NEOMという言葉は、「新しい未来」を意味しています。タブーク州におけるこの壮大なプロジェクトが持続可能な方法を用いて実現しようとしていることは、まさにこれなのです。ビジョン2030の中心に置かれたこのイノベーションハブ&リビングラボは王国のもう1つのギガプロジェクトで、スマートタウンやシティ、研究エリア、企業ゾーン、エンターテイメントスポットなどが含まれます。プロジェクトは、100万人以上の住民と世界中からの観光客を呼び込むことをミッションとしています。

NEOMプロジェクトのウェブサイトには、「NEOMは都市の持続可能性のための新しいモデルを導入します。また、NEOMは地域保健、環境保護、技術を効果的かつ生産的に利用するための新基準を定めることに重点的に取り組むエリアとなります。他国を制約するような時代遅れの経済・環境インフラに頼らずに、設計、建設、自主的な管理が行われています。」と記載されています。

今日までの成果:現在のNEOMの活動の多くは戦略的パートナーシップの特定に関わるものですが、その他のハイライトとしては、先駆的な太陽光技術を利用して環境にやさしい水を生産することや、NEOMが世界最大のグリーン水素プロジェクトの拠点となり、二酸化炭素の排出量を年間300万トン以上削減することを目指していることが最近発表されたことなどがあげられます。

タイムライン:調査・計画段階に入っており、今後7~10年の間に大部分の工事が行われる予定です。

 

環境にやさしい旅に出よう

Masarat Adventure Clubは、環境にダメージを与えずに世界を探索することに特化したツアーグループです。同クラブの紹介には、「若者の間に冒険の精神を広めるベテランで、手つかずの自然に跡を残さずにサウジアラビアの観光を活性化させます」とあります。未開発の島々の探索、遊泳、シュノーケリング、ハイキング、星空の下でのキャンプなどが含まれるウルムジの海の旅など、Masaratが提供している様々なパッケージをチェックしてください。
 
- リーザ・ツィマーマン

旅の安全に対する取り組み

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