歴史ある港町であり、巡礼の地でもあるジェッダは、これまでずっと世界中からお客様を迎え入れきました。だからこの街の料理が国際色豊かであることは、驚くべきことではありません。
大規模な海外居住者コミュニティがあるおかげで、ジェッダは今では文化のるつぼになっており、ほぼどんな料理でも気まぐれに楽しむことができます。「これによって[サウジアラビアの]食の選択肢が進化し、他の文化との融合が起きただけでなく、新しく訪れた人たちにサウジアラビアを紹介しているのです」と、サウジアラビア調理委員会CEOのマヤダ・バドゥール氏は語ります。「商人として、私たちの郷土料理には元々この地に無く、私たちが取り入れた材料も使われています。私たちは料理においてクリエイティブな気質で、新しい味を発見したい、という思いが強いのです。」ジェッダの受賞歴のある高級レストランから、にぎやかなエスニック地区のスパイシーなストリートフードまで、このガイドでは各国料理を提供する、ジェッダでも最高のレストランをいくつかご紹介します。
このあまり知られていないパキスタン料理の食堂は、以前はジェッダに住む南アジアからの移住者たちだけが知る人気の場所でした。しかしそれはもう以前の話。今ではサウジアラビア人や西洋各国からの移住者が、アルシャフィーのKing Fahd通りから少し入った場所にあるこのマッカレストランを頻繁に訪れます。ジェッダで一番のカレーをコーヒー一杯程度の料金で提供する、このシンプルなサービスの食堂で、たまらなくスパイシーなカラヒゴーシット(マトンカレー炒め)とチャナダル(スパイスで味付けしたレンズ豆とひよこ豆)を堪能してください。
ジェッダ初のブラジルスタイルのシュラスコステーキハウスは、肉食派にとっては食のファンタシーです。南米人は肉をグリル焼きするその巧みさで知られていますが、インターコンチネンタルホテル内にあるこのエレガントなレストランでは、世界最高の高さを誇るファハド王の噴水と紅海の随一の景色を眺めながら、ビュッフェスタイルで食事を楽しむことができます。ローカル豆知識:Spearsで席に着くと、ゲストは全員緑と赤の円柱型の木(上の写真を参照)を受け取ります。ウエイターにスパイスで調味された美味しいグリル焼き肉を持って頻繁に自分のテーブルまで来てほしい時は、この木を緑色の方を上にしてテーブルに置きます。お皿のお肉が減らなくなってきたら、もしくは一休みして消化したい時は、赤い方を上にすればストップのサインです。
アル・ハリディヤにあるこのスタイリッシュなレストランは、ジェッダでも最高のアナトリア料理を提供していてトルコの気風を連想させます。しっとりとグリル焼きされた肉、直火焼のチキンウィング、そしてアダナケバブの串焼きは、山盛りの味付けされたブルグルとライスと一緒に。これにたっぷりのサラダ、木炭で焼き上げたパン、そしてハムスやアリナージクといった地中海スタイルのディップや料理を添えて、思い出に残る食事にしましょう。
おもてなしの心に溢れたTurkuoiseでは、レストランのフレンドリーなスタッフに、気軽にメニューについて質問したり、オススメ料理を教えてもらうことができます。何を試すにしても、Turkuoiseレストラン一押しデザート、罪深いキュネフェを食べるために、かならず胃袋のスペースを空けておいてください。