メディナから車で西にわずか数時間の港町ヤンブーは、大きく2つのエリアに分けられます。石油精製所や工業プラントで知られる南側の新市街と、古代のスパイスルートの中継地だった北側の旧市街です。この旧市街では、アラブ反乱を支援したことで知られるイギリス軍将校T.E.ロレンスが、1915年~1916年の一時期、代表的なヒジャーズ様式の家屋で暮らしていました。見どころの多くが集まる港周辺の歴史地区は、夜になるとさらに活気づきます。地元の人に混じって、海を見ながら紅海で獲れた魚を味わってみましょう。近くには最近修復されたアル・レイル(Al Lail)スークがあり、路地はキラキラとしたナイトマーケットの雰囲気に包まれます。元々は漁師向けに夜に開かれた市場だったこのスークには、地元産のデーツやモロヘイヤをはじめ、さまざまな品が売られています。